お知らせ 学校長ブログ

1学期が終わりました

今日で1学期が終わりました。

1年生にとっては、「高校」という新たなステージが始まり、大きく環境が変わりました。また2・3年生もそれぞれ新しい学年に進級し、「求められる力」や「学習レベル」がステップアップする中で、それぞれが成長した1学期でした。

振り返れば、いろんなことが思い出されますが、中でも体育祭は、自治会生徒や3年生を中心に、クラス・学年を超えた全校生徒が一丸となって作り上げた素晴らしい行事でした。秋には、もう一つの大きなイベント、「桜花祭」が控えています。クラスだけではなく、文化部にとっても、日頃の成果を披露する絶好のチャンスです。この行事も「思い出に残る素晴らしいもの」になるものと期待しています。

本日の終業式では、校長挨拶、表彰、生徒指導部長講話という、いつもの流れに加えて、人権教育推進委員長より「言葉の大切さ」について話をしてもらいました。そして、その後、各ホームルームにおいて、担任から「差別やいじめなどに繋がる不適切な言葉について」の指導もおこないました。

社会の情報化、グローバル化、バリアフリー化などが進み、多様な人々が多くの場面で繋がることができるようになった一方、自分と立場や考えの異なる人を攻撃したりする場面が増えています。また、漫画やゲームにおいて過激な表現が増えているようにも感じます。そのような中、桜塚の生徒の皆さんにはぜひ「言葉を正しく活用する力」を持ってもらいたいという思いで実施しました。

私も挨拶で、「言葉」の大切さについて触れました。

<以下、その部分を抜粋>

言葉は、「人」と「人」とをつなぐ大切なツールであることは、言うまでもないですが、単につなぐだけでなく、時には、人を勇気づけたり、支えたりします。皆さんの中にも、辛い時、苦しい時に、友達がかけてくれた「何気ないひと言」に救われた経験を持っている人がいると思います。しかし、その便利な「言葉」も使い方を間違えると、人の心を傷つける恐ろしい道具になります。 最近、SNSなどを中心に、この「言葉」による人間関係のトラブルが多く起こっており、中には、誹謗中傷に耐え切れず自らの命を絶つケースもあります。

一つの詩を紹介します。 ぜひ、自分の経験に当てはめながら、聞いてください。

一つの言葉でけんかして、一つの言葉で仲直り。

一つの言葉で楽しく笑い、一つの言葉で泣かされる。

一つの言葉はそれぞれに、一つの心を持っている。

きれいな言葉はきれいな心、優しい言葉は優しい心。

一つの言葉を大切に、一つの言葉を美しく。

100年ほど前に作られた「ひとつの言葉」という詩ですが、1世紀経った今も、私たちに大切なことを伝えてくれます。

物と同じで、言葉にも温度があります。人を励ましたり寄り添ったりする言葉は、温かい言葉。一方、人をいやな気分にしたり傷つけたりするのは冷たい言葉です。そしてまた「言葉」は、その人の心の表れです。心の温かい人からは、自然と温かい言葉が出ます。その逆も同じです。ぜひ一度、「自分自身の使っている言葉が相手にとってどうなのか」ということについて振り返ってみてください。桜塚高校が、温かい言葉でつながる「全ての生徒にとって心地良い空間」であることを願っています。

<以上>

今日から長期の休みに入ります。が、まずは、規則正しい生活を心掛けてください。そして、計画性を持って学習を進めてください。特に3年生にとっては、進路実現にとって、大切な1ヶ月です。また、1.2年生は、部活動にも精一杯取り組み、力を伸ばしてください。

2学期の始業式、さらに成長した皆さんに会うことを楽しみにしています。