校長だより

校長だより

生徒と保護者の皆さまへ 5/7からの学習活動について校長メッセージ 

桜塚高校生徒の皆さんへ

~臨時休業が続き、高校生活という本当に大切な時間において登校できずにいる中で~

 

 本来であれば新たなステージでの学校生活において、新しいクラス、新しい仲間と共に充実した高校生活を送っているはずであるのに、未だ登校することもできず不安な日々を送っている人も少なくないと思います。

 学校からの課題を中心に「自学」で進めている学習についても、なかなか思うようにリズムが掴めず苦労をしている人も多いのではないでしょうか。

 また、自覚はしているものの起床時間や就寝時間が不規則となり生活習慣が乱れてしまっている人、さらに、誘惑に勝てずにオンラインゲームに費やす時間が多くなったり、日々の目的が見いだされず、ただ漠然と過ごしている人も少なくないと思います。

 本来なら、担任や学年団、教科担当、教育相談担当などが中心となり、皆さん一人ひとりと向き合いながら、学習指導をはじめ、様々な相談ごとへのアドバイスなどを行いたいのですが、残念ながら今はそれが許されない状況です。

 このような状況の中、私たち教職員は「どうすれば皆さんの学習活動の充実や基本的生活習慣の確立につなげることができるか」いうことを考えました。そして、前回の課題提出期間が終了する5月7日以降については、新しい方法での学習指導を行うことにしました。

 4月におこなった「提出期限までに仕上げる課題学習」の形式から、「時間割に基づく日々の学習活動」へのシフトチェンジです。

 

 目的は大きく次の3つです。(生徒の皆さんにも共通理解して欲しいと思っています)

1、学習時間の増加

先日のアンケートでは、1日の学習時間が3時間以下の生徒が多くいることが分かりました。休業期間が長引き、自分だけではなかなか集中力の持続や時間のコントロールが難しいと思います。学校が時間割を設定し、その日の課題やオンライン授業を進めることにより、学習意欲の向上、学習時間の増加に繋がればと考えています。

2、基本的生活習慣の確立

学校が設定した時間割に沿って学習することで、日々の学習リズムが整うとともに、基本的生活習慣の確立に繋がればと考えています。

3、先生と生徒とのつながり

教員側から生徒側への一方向的な学習課題ではなく、グーグルクラスルームを活用して講座担当の先生と受講生徒がつながり、質問や感想などを通じて双方向のやり取りをすることで、学校と生徒との距離感が近くなり、皆さんの学習理解の促進や不安の軽減になればと考えています。

 

このような思いのもと、先生方も現在、慣れないオンライン授業に向けて、教材作成など一生懸命に取り組んでいます。先生方にとっても生徒の皆さんにとっても新しいチャレンジです。なかなか先の見えない状況ではありますが、1日1日を大切にしながら、この事態を乗り切っていきましょう。教職員一同、皆さんに会える日を心待ちにしています。 

 

                               校 長  田 尻 肇