校長だより

卒業式を行いました 学校長式辞を紹介させていただきます

卒業式を行いました 学校長式辞を紹介させていただきます

式 辞

新しい春の訪れを感じる今日ここに、大阪府立桜塚高等学校全日制の課程普通科360名の生徒諸君に卒業証書を授与いたしました。72期生のみなさん、卒業おめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。

このよき日にあたり、みなさんのお祝いにたくさんの来賓の方が来られる予定でした。敬称略で申します。大阪府教育委員会代表、大阪府議会議員、豊中市関係では、市議会議長、教育長、消防局長、豊中市立中学校長、地元地域教育協議会代表、とよなか国際交流協会事務局長、豊中ロータリークラブ代表、国際ソロプティミスト大阪北会長、本校学校運営協議会委員、後援会である桜援会代表、同窓会の尚和会会長、本校小山元校長、前加藤校長、旧職員の先生、PTA役員の方々です。コロナウイルスの関係で来れなくなったのですが、皆さんにおめでとうと言いたい気持ちを受け取ってください。

保護者の方にも、卒業式に参列をお断りすることになり、残念に思っています。お子様のご卒業、誠におめでとうございます。高校入学後の努力を通して、ここにめでたく栄えある卒業を迎えられたことに、心からお祝い申し上げます。またその間、学校にご理解とご協力を賜りましたことを、本校の教職員を代表致しまして、お礼申し上げます。この式辞内容等について、本校WEBでも紹介させていただきます。

さて、72期生の卒業生のみなさん。ただいま卒業証書を授与いたしました。未来を切り開いていこうとする強い意志をもって、担任の先生から一人ひとり受け取ってくれました。希望と不安が入り混じった入学式から、全員が3年間、約1000日のドラマの主人公として過ごされました。前向きに理解しようとする授業態度、桜塚高等学校の伝統を受け継いだ体育祭、文化祭等の学校行事の光景、自治会活動・部活動の光景などが目に浮かびます。体育祭、文化祭など、72期生のみなさんの真摯な取り組みとその成果は、さらに後輩たちへ本校の伝統・校風に輝きと深みを与えてくれ、引き継がれていきます。

今日、このようにめでたく卒業式を迎えられたのは、君たち自身の努力の成果であることはもちろんですが、君たちを影になり日向になり支えて下さった、保護者の方をはじめ多くの方々のおかげであります。みなさんも、きっといろいろな場面が思い浮かぶことと思います。卒業後みなさんは、いろいろな進路に進みます。私の思いを餞(はなむけ)の言葉として送りたいと思います。

農業のことわざです。知っている人がいるかもしれません。種はふつう1カ所に3個づつ種をまきます。だれのためでしょうか?英語で、one for me  私のためですね。次の一つは、one for you それは、あなたのためですね。きっと大切なひとのためだと思います。あと一つはだれでしょう? One for birds. それは鳥のために種をまくのです。「One for me, one for you, one for birds. 」鳥は、かってに作物を食べたり、荒したりするので困る。わざわざ鳥のために、意識して種をまく必要はないのではないか。と思う人が多いと思います。私もそう思っていた時があります。でも、人生いつ誰にお世話になるかわかりません。鳥のために種を余分に植えるとか、何かよい行いをしていますと、めぐりめぐって自分に返ってくるんだと思います。「情けは人のためならず」と、同じですね。

英語だけでなく、日本語でも同じ意味のことわざがありました。「三粒に種」ということわざです。「一粒は空を飛ぶ鳥のために」最初に鳥が出てくるんです。「一粒は地の中の虫のため」最後に、「残りの一粒は人間のために」です。最後が人間でした。英語のことわざと順番が逆も面白いですね。

これは、生態系の共生を戒め伝えた言葉です。鳥や虫が生きられない環境の中で、真に健康で安全な作物を得ることはできません。同様にお客様の利を忘れ、自分たちだけが利益を得ようとする儲け主義への戒めでもあります。そんな、すぐ先をあてにせず、配慮ができる人になってください。いずれ、その行いや気持ちが自分に思わぬ形で、いい形でかえってくると信じています。人生「One for me, one for you, one for birds.」「三粒に種」です。

もう一つ、それは本校の校訓「明朗、敬虔、奉仕」です。「明朗は、明るくほがらか」で、「敬虔は、うやまいつつしむ気持ちを持つこと」で、「奉仕は、利害を離れて社会などのために尽くすこと。ボランティア精神をもつこと。」です。本校の校訓も同じ考えですね。大切にしてください。

最近特にいろいろな国からの訪問者が増え、日本国内でのグーバル化も益々すすみ、政治・経済、文化など、様々な側面において、従来の国家・地域の垣根を越え、地球規模で資本や情報のやり取りが行われています。さらに仕事も、AI等の発展で今ある仕事は、どんどんかわることになるかと思います。

これからの社会でいろいろな山あり谷ありかと思います、失敗することも当然あります。「三粒に種」「One for me ,one for you, one for birds. 」と校訓である「明朗・敬虔・奉仕」の気持ちを大切に実行してください。

そんなことも意識しながら、今後さらに活躍されるのを期待しています。またこれからは桜塚高等学校卒業生として、母校の発展にも力を貸していただきたいと思います。

最後に健康に十分留意され、皆さんの前途が明るく、幸せ多いものになること祈念して式辞とします。

令和二年三月三日

大阪府立桜塚高等学校 校長 中田裕省