防災避難訓練を行いました
本日(4/16)、全校一斉防災避難訓練を実施しました。
火災発生を想定した訓練です。
14時50分にサイレンが鳴り、生徒と教職員はグラウンドに避難、その後、校長による話という流れでしたが、生徒の皆さんは、避難行動、点呼、話を聞く姿勢、全てを通してしっかりと取り組んでいました。

災害はいつ何時発生するかは全く予測ができません。
いつ発生しても対応ができるよう、そして何よりも桜塚高校で共に生活をする大切な命、健康が守れるよう、これからも安全管理に努めていきたいと思います。
<以下、校長より生徒に話をした内容です>

このように多くの人が、一緒に生活している場所で災害が発生した時、何をおいても大切なのは「協力」、つまり、一人の命も失いことのないよう力を合わせることです。実際災害が発生した時には、このようにマイクはありません。地声での指示を聞き洩らすことの無いよう、協力しなければなりません。訓練の一環として、しっかりと話を聞いてください。
さて、今日は火事を想定した避難訓練でした。「火事の怖さ」と言うと、多くの人が、「燃え上がる炎」を思い浮かべます。しかし、火事から避難をする時、炎と同様に気をつけないといけないのが「煙」です。火事による死因のうち、かなりの割合を占めているといっても過言ではありません。
火事による不完全燃焼の結果、有害な「一酸化炭素」が発生します。高濃度の一酸化炭素を吸い込むと、人は瞬時に意識が遠のき、およそ1~2分で死にいたることもあります。また、たとえ意識があっても、身体が動かなくなり、最終的に、炎に巻き込まれることになります。したがって火事の時、煙に巻きこまれないようにすることは大きなポイントです。
そのために、知っておくべきことがあります。それは、火事の際に発生する「煙」の性質、そして広がり方です。
煙は軽いため、上に昇ります。そして天井でたまった後、横方向に広がり、その後、下に広がってきます。つまり、しばらくは、足元に、普段の空気が残ります。その空気を利用すれば、一酸化炭素を吸い込むことなく、避難ができるわけです。したがって、避難をする時は姿勢を低くすることです。また、煙を吸わないように、ハンカチなどで口や鼻を覆うことも有効とされています。
そしてもう一つ、知っておいた方が良いことがあります。それは、「煙」は、「上には速く、横にはゆっくり広がる」という性質です。一般的には「上方向には毎秒3~5m」、「横方向には毎秒0.5~1m」といわれています。人が歩く速度と変わらないので、横方向なら十分に逃げることができます。しかし、階段を毎秒3~5メートルで上ることは不可能です。
令和元年の7月18日、皆さんが小学生の時、悲惨な事件が起こりました。京都にある会社に男が侵入し、バケツからガソリンをまいてライターで着火、その結果スタジオが全焼し、働いていた社員70名のうち36名の尊い命が奪われた「京都アニメーション放火殺人事件」と呼ばれる事件です。
1階が火元であったため、多くの人は上に逃げました。そして、階段を使って屋上まで逃げようとした人達は、屋上に達する前に次々と一酸化炭素中毒で倒れ、その後、炎に包まれました。最も亡くなった方が多かった場所は3階から屋上へ上る十数段の階段で、14人の方が折り重なるように焼死・窒息死していたと言います。逆に、助かった人の多くは、横に逃げ、窓から脱出した人たちでした。
もう一度言いますが、「煙」から逃げる時のポイントは、横方向です。ぜひ、覚えておいてください。
最後に、もう一つ付け加えて、私の話を終わりたいと思います。昨年9月、大阪市の城東区で火事が発生した際、たまたま通りかかった高校生5名が、車いすの人を含め自力で避難できない人たちを背負い、救助活動を行ったことがニュースになりました 「皆さんと同じ高校生が、高齢者の命を救った」ということです。 安易に火事の現場に近づくことは、巻き込まれる危険性があるため、慎重に判断しなければいけません。ただ、高校生の皆さんは、自分が助かるだけではなく、助ける立場になることができる力を持っているということです。
災害時には、自分の命を守る「自助」の意識、周りの人と助け合う「共助」の意識、そして消防や自衛隊などによる「公助」の意識、この3つの力が必要です。すでに大人の力を持っている皆さんには、「自助」だけではなく、「共助」という意識を持ってください。そして、万が一、桜塚高校で災害が発生した時も、自分が助かることだけを考えるのではなく、一人も被害者をださないために、避難の際の助け合いはもちろんのこと、「逃げ遅れている人をいち早く確認できるよう迅速な点呼に協力する」といった意識を忘れないで欲しいと思います。

