3年生の2学期が始まりました
3年生の2学期が始まり、空調が設置された体育館で始業式を行いました。
まず、私からの挨拶。成年年齢を迎える年、進路実現を果たす年といった観点から、ぜひこの2学期に意識して欲しいことについて話をしました。
<以下、要約>
およそ1000日にわたる高校生活も終盤を迎え、ほぼ最後とも言える2学期を迎えました。残すところ授業日で言えば100日余りです。(マラソンで言えば、30数キロ走り終え、いよいよ競技場に戻りゴールテープを切ろうという時期になってきました…というよりも、ゴールではなく、4月から新しいステージに立つ自分自身にバトンをしっかりと繋ぐ時期といった方が相応しいかもしれません。)
78期生の皆さん、2年数カ月前に描いた夢の実現に向けたラストスパート、もうひと踏ん張りです。
今日は、人生における2つのターニングポイントを迎えている皆さんに、残りの高校生活で念頭において欲しいことを話したいと思います。
まず、一つ目のターニングポイント。それは「成年年齢を迎える年」であるということです。
皆さんは今年度の誕生日を迎えると「成人」。法律上の大人として社会から認められる年齢になります。
「成人になる」とは、単なる年齢の区切りだけではありません。 「自分自身の生き方や行動を自分で選び、その結果について責任を持つ」立場になるということです。 例えば、保護者の同意を必要とせずに、様々な契約ができるようになります。
一見自由なように思えますが、その裏には大きな責任が生じます。自分の判断による結果が、そのまま自分自身に降りかかってくるわけです。
では、成年年齢を迎える皆さんは今後失敗が許されないのでしょうか? 決してそうではありません。人は大人になっても多くの失敗をします。むしろ失敗を恐れてばかりいるとチャレンジすることができません。
大人に求められるのは失敗をしない「完璧な力」ではなく、失敗を他人や環境の責任に転嫁することなく、「自分自身の行動や判断を振り返ることのできる力」。つまり、間違いの中から学び、自分の成長につなげることのできる力です。
ぜひ、自分自身の物差しで物事を考え、判断し、行動し、責任を果たす力をつけてください。そして、自分も他人も大切にできる人へと成長してください。
二つ目のターニングポイント、それは進路実現を果たす年であるということです。
自分の将来を見据え、「第1希望の進路実現」に向け最後まで粘り強く取り組んでください。
進路選びで大切なことは「どこへ行くか」ということではなく「そこへ行って何をするか」ということです。自分が一番輝けるステージ、自分の幸せに必要なものが得られる場所へ進んでください。
また、受験は「個人種目」ではなく「団体種目」です。この2学期、ここにいる78期生の全ての生徒が協力し、進路実現に向けた「やる気」や「勇気」、そして、効率的な学習環境を生み出して欲しいと思います。 早く進路が決まる人もいると思いますが、決して自分のことだけを考えるのではなく、全ての生徒のチャレンジが終わるまで、協力し、団体戦を戦い抜いてください。
来年の春。ここにいる全ての生徒が、希望の進路実現を果たすことを楽しみにしています。
<以上>
挨拶の後、美術部、吹奏楽部、ソフトテニス部の生徒たちに表彰状を授与しました。3年生から大きな拍手が送られ、温かい空気が流れました。
その後、生徒指導部長より「残りの高校生活をしっかり送りましょう」という旨の講話があり、始業式は終了。生徒たちは終始しっかりと話を聞き、2学期に向けた意欲を態度で示してくれました。
始業式後に、豊中市の職員(市民協働部 くらし支援課 消費生活係)の方々から、成年年齢を迎える生徒に皆さんに心掛けて欲しいことについて講話をしていただきました。



「契約とは」、「クレジットカード」、「エステ・美容」などに関するトラブル事象、さらに闇バイトに関する動画などを交えながらわかりやすく伝えていただき、3年生にとってはとても貴重な時間になりました。
豊中市の方々、お忙しい中本当にありがとうございました。

