校長だより

平成25年3月29日 お世話になりました

平成25年3月29日 お世話になりました

校長  小山 正辰

 

3月19日、終業式を迎え、1年を振り返るとともに、1,2年生がそれぞれ2,3年生へ進級するにあたって、「さくら協定」のことなど、校長として改めて全生徒に伝えました。

 2年生が1年生だった平成23年2学期始業の日(8月の終わり)、灼熱のグランドで、東北へのボランティアバスから帰った11人の先輩の報告をききました。大阪の高校生で現地へ入った生徒はまだ、ほとんどいない頃でした。

 避難場所となった大槌高校で、自らも家族や親せきを失うなど被災しながらも、健気に炊き出しや救援物資、トイレの水の運搬に率先して働く姿を、高橋前校長に語っていただいたこと。泥出しの作業中、一緒に作業していた方が、泥だらけの人形をそっとガレキの山にそえていた話、など後日その文章を改めて起こし、読み進めると涙があふれてきました。

 そこから始まった大槌高校との縁が、「さくら協定」につながり、3月18日(終業式前日)には記念の桜を本校に植え、24日には私と長谷川教諭が豊中市の職員の方々と一緒に岩手に向かい、25日に大槌高校などで植樹式を行うという話をしました。(この様子は本HPに写真と文章で長谷川が報告しています。ぜひご覧ください)

 18年前に阪神淡路大震災に遭遇した私たち関西人には、東北の方々が受けた衝撃や、立ち直るための葛藤や苦悩をいくらかでも想像することができます。地震だけでなく、津波、原発という私たち以上の災苦です、復旧、復興が成った、といえる日が簡単にやってくるとは思えません。

 遠く西の地にあっても、私たちは大槌高校という協定校から教えていただくことができます。個人として、学校として、何らかの気持ちを伝えることと、現状を教えていただきながら、できることはさせていただこうと考えています。協定締結の「モニュメント」としての枝垂れ桜。校内4本目になります。この春卒業した3年生にとっても記念になりました。1、2年生をはじめ、今後本校に入学してくる生徒の皆さんにもその想いをつなぎ、引き継いでいってもらえれば、と願っています。

 平成22年より3年間校長を務めてまいりました。この3月をもって定年となり、退職いたします。今後とも桜塚高等学校をご支援のほどお願い申し上げ、皆様への御礼の言葉といたします。長い間ありがとうございました。