末吉加奈さん
公認会計士
「桜塚高校での友達は私の宝物」
2012年桜塚高校卒業
PwCJapan有限責任監査法人勤務
■桜塚での思い出
体育祭の副団長として、3学年の生徒たちをとりまとめるという経験をしました。そこでは人をまとめることの大変さ、コミュニケーションをとる大切さを学びました。それは今の仕事にも活きていると思います。
勉学においては、私は3年生になるまでは、将来のことを全く考えていませんでしたが、先生、友達、家族と相談し、大学に進学することを決めました。それからは志望校合格という目標に向かって、休憩時間にクラスメイトと一問一答の問題の出し合いをしたり、放課後、先生に補習していただいたりし、勉強に励みました。自分の期待以上に成績が伸びたので、志望校のレベルもどんどん上げていきました。受験直前の最終模試でも、第一志望であった関西大学はD判定でしたが、諦めずに勉強を続けた結果、受験した大学の全てに合格することができました。一緒に勉強したクラスメイトや先生がいたおかげで、大学受験を乗り越えることができたので、とても感謝しています。桜塚高校での友達とは、卒業後10年以上経った今も仲良くしており、一生の付き合いとなる私の宝物です。
■高校卒業後について教えてください
関西大学への進学後は、大学の留学制度を活用し、アメリカ留学をしました。漠然と海外に憧れをもって留学を決めましたが、生まれも育ちも日本の私は最初とても苦労しました。大学受験で英語の基礎をしっかり学んでいたのがせめてもの救いでした。留学後は、培った語学力や留学経験を活かすため、関西大学の国際寮に住み、世界各国から受け入れている留学生の日本での生活サポートをしました。そして、国際的に活躍できる公認会計士になることをめざし、関西大学会計専門職大学院に入学し、公認会計士試験の勉強を始めました。昼間は大学院で学び、夜は大原学園専門学校に通うというダブルスクールで多忙の日々でした。公認会計士試験の論文式試験まで一発合格し、現在勤務しているPwCあらた有限責任監査法人(現PwCJapan有限責任監査法人)に就職しました。
■現在の仕事について
グローバル企業の財務諸表監査を6年間担当し、現在はアメリカのシカゴ事務所に駐在し、アメリカ中西部に所在する日本企業の子会社の財務諸表監査を担当しています。具体的には、親会社の監査チームからインストラクションを受けて行うグループ監査と銀行への提出等を目的として作成する財務諸表の監査の2種類の監査を行っています。このように働く環境や一緒に働くメンバーが変わっても、監査基準や会計基準が世界共通言語としてあり、日本で学んだ知識や経験を生かすことができるため、赴任後すぐに現地の仕事に馴染むことができましたし、それがアメリカという異国の地でも自身の強みになっていると感じます。