校長だより

2013 2月 朝の光景から

2013 2月 朝の光景から

校長  小山 正辰

学校へ向かう途中に公園があり、毎朝7時ころ、親子(お父さんと小学生の娘さん)がバスケットボールの練習をしています。公園にバスケットリンクがあるわけでなく、施設の一部をゴールにみたててシュートの練習をしたり、ディフェンスを抜く練習を繰り返しています。

私が見るのはほんの数秒のことなのですが、バスケットボールを介して二人で対話しているようにみえます 。

 スポーツの世界では、種目それぞれに特性があり、球技は球技の、武道は武道の「伝え方」があります。世情をにぎわす「体罰」問題は、毎朝の親子のバスケットボールではありえない話ではないかと思います。

 一緒に、うまくなろうとする関係、何とか伸ばしてやりたいという気持ちをどのように伝えるか、それは決して常態化した力の行使では伝わりません。

 主観能動性、という言葉があります。

 自分からやってみよう、トライしてみよう、という気持です。

 その気持ちを引き出しながら、スキルアップさせていくのが指導者の力量、となるのです。スポーツの世界にとどまらず、学校や、社会で生きる人々が、自ら「こうありたい」と願ってそれぞれの目標や対象にチャレンジしていく、それがあるべき姿だと思います。

 同時に他者の眼の検証も必要です。

 試合で結果が出ないこと、うまく運ばない事、それは、主観的にOKと満足しても、どこかに足りないところがある、ということを教えてくれているのです。

 うまくいかないとき、この言葉を思い出してください、と生徒たちに言っています。

 「あわてず」

 「あせらず」

 「あきらめず」・・・「3つの“あ”」

 競技の社会で現役の選手・コーチとして感じ、受験に臨む生徒の姿を見て、苦しい時こそ思いだしてね、と言い続けていることばです。

 年頭のご挨拶で、虚往実帰(「きょにしてゆき  みちてかえる」)という言葉を紹介し、桜塚高校がそういう場所であれればと言いました。学校教育自己診断結果(別掲)を見ますと、概ね好評はいただいていますが、個々の数字を考察するにつれ、やはりまだまだ努力をしていかねばならないと、気付かされます。今後とも温かく、厳しく、桜塚高校を見守りご支援いただければと存じます。