校長だより

2012年 夏

2012年 夏

校長 小山 正辰

この夏67回目の終戦記念日を迎えました。中国、韓国との領土問題など1945年以前の戦争や体制にまつわる想いが、67年経った今もなお続いていることに歴史の複雑さを感じています。

本校の1年生は67期生、そういえば、今年の体育祭は6月7日、そしてこの6月7日は、本校の前身豊中高等女学校の先輩たちが豊中空襲にあい、この月3度の空襲の結果7名の方が天に召されました。

6月7日になると本校玄関に立つ「ほむら野の像」に献花がなされます。本校定時制の先生の親族がこの空襲で亡くなり、そのことを忘れぬためにと、毎年花をたむけていただいています。ほむら野の像には諸先輩のさまざまな思いが込められており、私たちは非戦の想いを次代に継承していかねばと考えています。

 

戦災と震災、同じではありませんが、「復興祈念」ということで、8月7日本校に岩手県立大槌高校の皆さん(山形校長先生、高橋前校長先生、大槌町平野総務部長(前町長職務代行)、野球部顧問3名、部員マネージャー17名)をお迎えしました。短時間ではありましたが「ほむら野の像」についても自治会生徒から説明してもらい、そのあと学校紹介、案内、記念写真を撮りました。甲子園の開会式でキャッチャーを務めた彼らの先輩、金野利也君は祖母、母、姉をこの震災で亡くされました。2年生キャプテンの佐藤君も含め家族、親族を失った悲しみはこれからも消えることはありません。

「復興祈念交流試合」では思い切りプレーをしてもらい(この様子はこのHP、What’s Newでご覧ください)、8月8日には甲子園で金野君の始球式を見届け、2試合も観戦しました。

大阪、豊中での3日間の思い出を胸に、元気に大槌へ帰って行かれました。豊中市危機管理室の皆さん、本校野球部生徒と共に名残を惜しみながらお見送りしました。