校長だより

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新年巻頭言

校長 小山正辰

年が改まって、初めての御挨拶になりました。少し遅くなり恐縮です。
昨1月17日、朝5時過ぎに目覚めました。忘れられない17年前、まだ幼かった娘と枕を並べて眠っているところに部屋が上下に大きく揺れ、書架が倒れてきました。幸い布団をかぶっていたので怪我には至らず、しかし、台所の食器は飛び出し割れ、コマのついたテレビ台は部屋の反対側に大きく動いていました。運良くスイッチが入ったテレビではNHK宮田アナウンサーがただならぬ状況を伝えていました。6000人を超える方が亡くなられたのを知るのは少し後でした。
昨日は、5時46分、テレビで流れる「黙とう」の声とともに、画面の中の神戸の方々と一緒に黙とうさせていただきました。東日本大震災被災者の皆さんに想いを馳せながら。

2月11日には、岩手県立大槌高校高橋校長先生が、豊中市にやってこられ、お話を聞く機会があります。本校生やPTAの皆さんにも、お知らせしています。8月に寄せていただいた生徒たちは、高橋校長先生から言葉にできぬほど多くのことを教えていただきました。私は電話でしかお話していませんので今度はお目にかかってお礼を述べ、その後のことも聴かせていただこうと思っています。
陸前高田では「鎮魂の仏像」を作る、というお話を聞きました。石川昇(しょう)明(みょう)さんという人が「高田のシンボルである高田松原の松の木で立像八寸の地蔵菩薩を製作、高田市の23ケ寺に寄贈する」というのです。何百年も伝えるためには漆、金箔を施さねばならぬようで、応援していただける方があれば、というお話です。「陸前高田の松で仏像を作る会」で、検索していただければ詳細はわかる、ということだそうです。関心のある方はHPを訪ねてみてあげてください。

大学入試センターのテストは、大荒れでした。本校生も多数受験しました。自己採点もおこないました。結果が出、出願、受験、最終結果が出るまで気は休まりません。そして2月29日には卒業式を迎えます。
3月には、新たな桜塚生となることを希望する中学生の皆さんが来てくれると思います。
皆さん、一日一日を大切にしながら今年も頑張ってまいりましょう。よろしくお願いします。
(平成24年1月18日 記)