校長だより

平成23年2学期終業式講話

平成23年2学期終業式講話

この1年をふりかえり、いつもより少し時間をかけて皆さんにお話ししようと、今日は教室での放送による式にしてもらいました。

この1年は、普段われわれをいやしてくれる自然が脅威となりました。3月11日の東日本大震災の前にも、1月霧島連山の新燃岳の噴火、2月、ニュージーランドの強い地震。

震災後も9月には台風12号の豪雨、タイの洪水による被害など記憶に新しいところです。

こうしてみると、私たちは、命をまもるべく、いつ起こるかもしれない自然災害やその他の危難に備えなければならない、ということがよくわかりました。

同時に、支援していただく人やそのお気持ちに感謝をすることで、少なくとも心は、温めることができ、そういう人間関係を大事にしなければ、ということも知ったはずです。

この一年、皆さんの間にも、けっして良いことばかりがあったわけではないでしょう。しかし、私は、皆さんが桜塚高校生として、多くの「善意」や「元気」を運んでくれたことを誇りに思っています。さまざまな形で、地域の老若男女、多くの方に喜んでもらいましたし、部活には保護者のかただけでなく多くの方に応援していただきました。一人ひとりが高校生としての純粋な気持ちをぶつけ、誠意をもってあたれば、必ず何かをつかめると思います。

今日は、私の方から来年の話をひとつ、お知らせしておきます。

一つは教科準備室が移動します。年末に国語科の先生の場所が、LAN教室横に移動します。

そして、国語科の準備室だったところと、現在の職員室を一緒にして大きな職員室にする工事や移動をこの年末から年初に行います。

ただ、大きな職員室の完成―すべての机やいすがそろうのは3月末になりますので、大きな職員室の使用は来年度からとなります。

なぜ、大職員室にするのか。 これまで担任の先生方に用事があるときなど、教科ごとに散らばっている、先生の教科の準備室へ行かねばなりませんでした。

来年からは、職員室へくれば担任に会える、という風にしたいのです。

もし担任の先生が不在でも学年の先生がいて、所在をきいたり、ついでながら、と教科の質問に応えてもらうことや何気ない会話ができるかもしれません。

先生方は、あなた方の積極的な質問や問いかけに応えてくれることとおもいます。

そうして、先生と生徒のコミュニケーションがより、密になり、進路や勉強についての質問やその他の質問がしやすい雰囲気ができればと思います。

1月の段階では、まだ、完成していませんので国語科以外はこれまでと同じですが、みんなで協力して風通しのいい桜塚高校にしたいと思います。

この企画に賛同していただき、応援していただいたのは、皆さんの先輩である同窓会(尚和会―約3万人)、PTAの保護者の方,後援会である桜援会の方々です。

大職員室は大阪府教育委員会の支援も含め、桜塚高校への思いで、日頃よりあなた方を心から応援していただいている皆さんの愛情の成果です。

この多くの方々への感謝を忘れず使っていきたいとおもいます。3年生は、卒業生としてぜひ、職員室を訪れてください。

この2学期、私の心に残っていることをひとつふたつ。

8月の始業式で、大槌町をはじめ震災の被災地へボランテイアとして行った人たちの言葉をおぼえていますか?

現実に起こったその場所、被災された方々の感情を一身に受け、自らの人生を考えてくれました。

私はあの文章に心を打たれ、本校のHPや大阪府の他の高校の人が読む「メルマガジン」にあの文章を掲載してもらいました。

ある府立高校の校長先生は、ぜひ紹介したいからと英文に訳し、外国の方にも紹介されました。

豊中市の危機管理官からのお話から生まれた企画で、訪れる機会を得、そしてその場所で感じたもの、は文章だけで表し尽くせるものではありません。

参加した人に一生その時の自分の心や感情として残りつづけるものだと思います。

もうひとつ、つい先日12月16日、3~4月の岡町商店街横断幕アートなどの活動が認められ、大阪府青少年賞という知事表彰をうけました。美術専攻生が地元をテーマとして描いたアートが、地域を活性化させたと認められたのです。皆さんが学校所在地の地元の良いところをみつけ、表現してくれたことが街の大きな力になったということです。

それ以外にも、この1年の一つ一つの体験、があなた方の大きな糧となっています。桜塚高校では、在学中にまず、しっかりした学習習慣を身につけてもらい、そのうえで、新たな体験を求めて積極的に部活動・行事・ボランテイアに取り組んで人間力を高めてもらいたい、と考えています。

成果として残るもの、あるいは、形として残らなくても「経験・体験」としたものは必ずあなた方の中に残ります。それらを糧として、さらに成長できるよう来年のことを考えてみてください。 では、身体や安全に留意し、英気を養って良い年をむかえてください。